「今…なんか通ったか?」

「人だった。」

なんだ、今の影は…。


「……………っっ!!」

「杏奈!!」

「…れ…い…。」

俺は自分の目を疑った。
杏奈に刃をむけているのは…




南だったのだから。
思考が止まりそうだ。

なぜ、南がこんなことをしているのか。
いや、今は杏奈を助ける事が先だ。