君がくれた未来




「逞…帰ろう」父


「……わぁった」兄


私は紙に、


《パパママ…お兄ちゃんっ…ありがとうっ、ごめんねっ》


と書いて見せた


___ギュッ


「なんで百合が謝るのっ…百合は悪くないわっ……」母


ママは泣きながら抱き締めてくれた


「そうだよ…俺たちは百合の味方だからな」父


パパは私の頭を撫でながら言った


わたしは…声が出ないままワンワン泣いた