「後悔したっ……」郁


郁弥くんっ……


「あの時、傷付くのを怖がらずにいたらって……」郁


知らなかった


今まで告白してきた人は…本気じゃなかったのかな……


彼の告白を聞いたら、そんな風に思えた


「幼なじみだからって傍にいられる寛が、羨ましくて、憎かった」郁


「郁弥くんっ……」


「だけど、百合にとっても、寛にとっても、2人が一緒にいなきゃいけない、大切な存在ってことが今日分かったから…良かったよ♪」郁


郁弥くんは微笑んだ


それは、優しそうに


穏やかそうに


でも少し……





切なそうに