「百合ごめんな」


『ぇ…??』


「守ってやれなくて……」


寛は抱き締める力を強めた


「ちょっと…風邪引いててさ(笑)」


風邪…か


私は寛から離れた


そして寛を見つめ…頭を撫でた


「百合…??」


嘘なんかつかなくていい


寛が考えてることは分かるよ


《パパとママの所に…いたんだよね??》


「っ………」


寛のことだから、そうじゃないかなって思ってた


《私のためにごめんね??》


無理させて…ごめんねっ