___ギュッ


振り向かなくても分かる


この腕


この声


この匂い


『寛っ!!!!!』


私は寛に抱き付いた


「泣かないで??」


寛は私の頭を撫でながら言った


私…馬鹿だなっ……


寛は寛


私の大切な光なのにっ…その光を自ら手放してしまうなんてっ……


「百合ちゃん……」


「いいから、消えて♪」


「原田悪いな、こいつ連れてくわ」


もうクラスメートの方が、ちゃらい人の方を連れて行ってくれたみたい


表情は見えないけど…寛の声は低く、怖かった