君がくれた未来




『ありがとうっ……』


結局紅茶は春が用意してくれた


春はレモンティー


私には…アップルティー


「何があったから…話してくれる??」春


春は私に向き合って言った


《うまく言えないかもしれない》


「それでも、私は百合の力になりたいよ」春


あぁ…この人も同じだ


春も…寛と同じ目をして、同じことを言っている


《百合も春に聞いてほしい》


私がそう書くと、春は嬉しそうに微笑んだ


「私は何があっても、百合の味方だから」春


春の言葉にまた、涙が溢れた