君がくれた未来








プールでも行くのかな…


私はその光景を微笑ましく見ていた


今までの気持ちが…少しだけ、晴れた気がした



「お邪魔します…」



翔の家はひんやり冷たい空気で覆われていた



「涼しっ…」



翔のことだろう


きっとクーラーが入っている部屋の扉を開けっ放しにしていたに違いない



「百合、こっち」



部屋に入ると、翔は自分のベットに座り、その隣を叩きながら私を呼ぶ



「ここで…いいっ」



私は翔からなるべく離れた位置に腰を下ろした