そして今、セバスチャンが待っている所に向かっている途中。
なんとか無事にここまでこれた。
危ない時もあったけど、頑張った。
早く帰って寝たい。
「ママ、パパ。乗らないの?」
「…あのね、ローラ。私たち今からニューヨークに帰らないといけないの。」
「え…。」
「仕事が急に入ってしまったんだ。」
「そう…なんだ。でも、家までは一緒でしょ?だから早く乗ろう。」
また会えなくなるんだもん。
ギリギリまで一緒にいたいよ。
「ごめんなさい。私たちこのまま行かないといけないの。だから、ローラはこの車には乗らないの。」
え、嘘…
「あ~、そうだよね。じゃあ、ママとパパ早く乗りなよ。遅れるよ?」
「ごめんな、ローラ。」
「私は大丈夫よ?パパこそ、無理しないでね?」
「ああ。車はもうすぐ来るから。ここで待ってなさい。」
「わかったわ。」