「ありがとう。」


「ほら、早く入りなさい。外は寒いよ。」




やっぱり、私のパパとママは優しい。



いつも私優先に考えてくれる。



本当はタクシーみたいなとても狭い所は入りたくもないはずなのに、私のために乗ってくれてる。



なんか泣けてくるかも。




「ローラ、今日はどうすればいいんだ?」


「ん~……普通にしてていいよ?でも、仕事の話は絶対にしないでね。危険だもの。ママよろしくね。」


「わかったわ。任せて。」


「ちなみに名字は『結城』だからね。」


「それぐらいわかっている。」




なんか、不安。



ママは『任せて』とか言ってるけど、本当は素晴らしい天然。



パパも小さい頃からすごく豪華な暮らしをしていだから、よく口を滑らせて一般の人が絶対やらない事を普通にサラッと言ってしまうことが多い。



今日は私が緊張しないといけない日なのに、ママとパパが心配で緊張も何もしないよ。