すてきな執事達 - Ⅰ -




「それは身分が違うからですよ。」




確かに執事と主人が食べるとこなんてないしね。





「でも、自分達だけ食べるのってなんか…」




「ルールだ。俺達はどんなに姫と仲良くても身分が違うのは変わらない。変えられないものだ。」




珍しくレオが喋ったと思ったらすごいこと言うね。





前にもこんなことあったな〜





あれは子供のときだったかな。





私がはじめて翠達とあったのは私が3歳の時。




まだちゃんと言葉も話せてない普通の子供。




ある日突然部屋に5人の男の子がいてびっくりしたんだよね。




私と年が近いのにちゃんと言葉も話せてたし、すっごくびっくり。



でもすぐに仲良くなってその日の夜ご飯をいつもみたいに食べてたらふとある疑問が。




『ねぇ、ママ。なんで翠達は一緒に食べないの⁇』





『ローラ、それはね決まってることなの。ここで食べる人は偉い人だけなのよ。』





『じゃあローラは偉い人なの⁇』