すてきな執事達 - Ⅰ -




日本に用事ができたらからだって。




『そーいえば、ローラはなんで悲しい顔をしていたの⁇』


『それは…。私ね、婚約者ができたん、だって。』




なぜかわからないけど、すべてエリックに話していた。



するとエリックが思いがけないことを言った。




『僕もだよ…。』


『…嘘。エリックも⁇』




エリックも婚約者ができたなんて、びっくり。




『実は、明後日に婚約パーティーが行われるんだ。日本人の子とね。』




エリックも婚約のことで悲しい顔してるよ。




『嫌じゃ、ないの⁇』


『もちろん嫌だよ。…でも、これが運命なんだよ、僕の。まぁ、わかっていた事だからさ。』




エリックは知っていたんだ。



じゃあ、諦めていたの⁇



そんなの、変えられるかもしれないのに…。