林田君はすばやく手当てをしてくれた。


「ありがとう。もう大丈夫だよ」



林田君は私にスマイルを見せて
座っていたソファーに私を押し倒した。


「えっ??ちょっ……林田君!???」



「お礼ぐらいしてもらわないとさあ?」



そういって林田君の顔が
どんどん近づいてきた。

拒もうとしたけれど
手は林田君に抑えられていたし、足は痛くて動かない。


自然に目を閉じた。

柔らかいものが私の唇に触れる。


「んっ!!!」

林田君の舌が入ってきた。
私の口の中を掻き回す。

酸素が頭にいかなくて
くらくらしてきた。

そのとき、林田君が私の唇から離れた。
酸素を求めて息が乱れる。


「奈々はこれくらいでくらくらしちゃうの?」

極上のスマイル。
息ひとつ乱れていない。



「林田君………??」

なんかキャラちがくないか???
あれ???
てか私キスされた………?



「慶大だから。」

林田君は不機嫌そうな顔をした。



「はやし………」


「慶大っていわなきゃもう一回するよ?」


そんなのむりだよ………


「………無理だよ……」


「ふーん?じゃあ遠慮なく。」



さっきより激しいキス。
林田君の手が私のブラウスの中に入ってきた。
そして私の胸を触り始めた。

「あ…んっ…………」

思わず声が漏れた。



「け……けい…たっ……」

林田君は離れてくれた。



「最初からそうすればよかったのに」

林田君は笑う。


「はやし……慶大なんて大嫌い」



「へえ?俺は好きだよ??」