家の前に誰かいた。



それは、
瞬先輩だった。

「おはよう。そんな足じゃ危ないでしょ。
 一緒に行こう。」

そういって瞬先輩は
私の手を取って歩き始めた。

私はついて行くしかなかった。

昨日の帰りから
瞬先輩はやけに優しかった。

初めて会った日の
瞬先輩と違うように感じた。