私は逃げようと
手を振り払った。

でも、男の人の力には
勝てなかった。


「何で逃げようとするわけ?
 俺、君の命の恩人だとおもうけど。」

「ありがとうございます。
 失礼します。」


私はまた逃げようと
手を振り払った。

今度は簡単に
振り払えた。


しかし、足を捻挫していたため、
また、バランスをくずした。