ホームの階段を下りているとき
私は足を滑らせて
「ヤバい、落ちる」と思った。


しかし、私は落ちなかった。

誰かが私の腕をつかんで
助けてくれたのだ。

「ありがとうございます。」

と相手のほうを見た。

最初は相手の制服が見えた。
同じ学校の子ってことが分かった。

相手の顔が目に入ったとき
私は声がでなかった。


ファミレスで会った、
慶太先輩の親友だったのだ。