「エルヴィス…」 体から冷や汗が滲みでる。 足が若干だがぐらぐらして来ている。 今すぐ逃げたい!! 「大丈夫か? ディゼル、顔色悪いぞ」 そりゃ多分そうだ。 俺だって今鏡を見たら酷いだろうなってのがわかる。 でも……エルヴィスを目の前にするとどうしても思い出すんだよ! ガキの頃に無茶苦茶いじめられたのを!! 俺のおやつの横取りに始まり、遊ぶ時には基本的にまず俺を狙うし、一度なんかアイツの撃った銃弾が鼻先をかすめたのが極めつけ。