英国喜劇リトレイス


そんなわけで落ち着きまして、かくかくしかじか。
俺たちは旅のいきさつを話した。
小さな小屋のテーブルについた俺たち。


「へえー。王子様とその従者なの」

「そんなに興味なさそうだなおい」

セルマはようやくお茶を準備しながらさらりと。

「だってないもの」

「じゃなんで聞いたよお前!」

「気になったから」

「あんじゃねーかよ興味!!」

ポンと手をたたくセルマ。

「あ。」

「あ。じゃねー!!」