……! 親父…やっぱりうまく行ってなかったのか…… 「あ…悪い。ディゼル…」 失言だった、とばつの悪そうにイアンは謝った。 「いや、いいよ」 俺だってなんとなくは気付いてたんだ。 だからかな。 親父の死に際は、心からお疲れ様って思った。 しおらしくなってしまった俺たちを尻目にセルマはポツリと呟いた。 「貴方たち……王室関係者だったの」 「「……あ」」 馬鹿らしさに、気付くのが、遅すぎた。