そんな言葉を送りこまれて、俺たちが出来たのは間抜けに口を開けたこと。
セルマはぽかんとする俺たちを見事に意識から排除する。
「完全に操っているとは考えにくい。おそらく、暗示か意識の誘導か何かだ…と思う」
「……」
「黒幕がお兄さんを使って貴方たちをバラバラにした。そう考えれば……うん。けっこう自然」
な、なるほど…
「だが、なんの為にそんなことを」
イアンが怪しいもんだと半目でセルマを一瞥。
しかし―――
「そんなの私が知る訳がないでしょう」
セルマはぽかんとする俺たちを見事に意識から排除する。
「完全に操っているとは考えにくい。おそらく、暗示か意識の誘導か何かだ…と思う」
「……」
「黒幕がお兄さんを使って貴方たちをバラバラにした。そう考えれば……うん。けっこう自然」
な、なるほど…
「だが、なんの為にそんなことを」
イアンが怪しいもんだと半目でセルマを一瞥。
しかし―――
「そんなの私が知る訳がないでしょう」



