「どうしてって、ディゼルがそういうから」

そう言って俺をチラリと睨む。

セルマは不思議な瞳を俺に向けた。


んだからそんな目で見るなよ。

「何で?」

カレンに似てたからなんて言えないし
裁判で目が合って――ってもっと言えない!!

「ディゼル?」

ああ、なんて言えばいいんだ!

「普通に言えばいいだろ? あれ、手伝ってもらうんだろ?」


それがあった!


「忘れてたのかてめえ!!」