「お前の体はどうなんだよ?」

廊下を足早に進みながら、イアンは聞いた。


「大丈夫! 医師にも診てもらったけど健康だってよ」

「ならもう叩いても平気だな!」

「お前はもうちょい控えろ!」


こいつはホントに相変わらず暴力従者。

イアンはドアを開いた。

「レイモンド? 来たぜー」

「ああ、いいところに」

部屋の中にはレイモンド以外にダイアナとユノが。

「ごご、ご無沙汰してます! ディゼル様」

ピキリと固まる俺に、ユノは無言で会釈。

軽く挨拶を返し、レイモンドに向き直る。