あれから――数日が過ぎた。


次の日は死ぬんじゃないかとびくびくしたけど、俺はちゃんと生きている。


後になってロシュから聞いたところ、今回の騒ぎで亡くなった人は、皆近いうちに何かしらで亡くなることが決まっていたそうだ。

つまり、このタイミングでなくとも俺とカレンが別れることは決まっていたということ。

残念ながら俺の復讐は果たせなかったというわけだ。

今は、それでもいいと思っている。


「ディゼルーディゼルー!! 遊ぼー!」

「重いから頭に乗るなロシュ。そして毛を引っ張るな!」

「このアホ毛面白いんだよ!」

「面白くねぇ!」


厄介なのが、一人増えた。