「ようロシュ、久しぶりだな!」

「船酔いイアン!」

「黙れ」

早速頭をポカリ。
だいぶ船酔いのこと気にしてるなこいつ。

「とりあえず、一発殴らせろ」

「今殴ったのに?」

「別物なんだよ。お前のせいでディゼルがこれから死ぬんだよ!!」


………

…………


「「あ、」」

「全員で忘れんなッ!!」

「ごめんごめん、それならなんとか出来るよ!」

そう言ってロシュは、俺の首筋に指を当てた。
離すと、指についていくように刻印が肌から抜け出て、消えた。


あんな苦しんだのに、いとも簡単に。