(あーあ、泣かせたな) (泣かせましたね、兄さん) 俺たちの非難の視線を受けると、ジュダスはうっとばつの悪そうにした。 「ふ……うっ…ごめん………ごめんな、さい…」 その言葉を受けて、ジュダスは力を抜いた。 「わかったなら、いい」 うわ、何あの言い種。 慰めになんねーし。 ため息をついて――何だよ! とジュダスは文句を言った――俺たちはロシュの側に屈んだ。 「ほら、泣き止めって。もう誰も怒ってないし。俺たちがついてるからさ」