「違ったのかよ! 初めに俺様のところに来て楽しいって言ってたのは! あの時の嬉しいって言葉は!」 「……」 そうだ。 俺ははっとした。 ジュダスが一番、ロシュと長くいたんだ。 「それでも妬ましかったのかよ…俺様の周りで日々を過ごしても、まだめちゃくちゃにしたかったのかよ!」 「……!」 「だったら俺様は貴様を赦さねぇ!! 王として、貴様の首を取るぞ」 「……ふ、…ふぇ…」 ロシュの固く合わせた口が、への字に折れ曲がって、声が漏れ―― お、おいおい!! 泣き出しちまったぞ!