「森に住む孤独な老婆は……全て魔女らしいぜ」 イアンは一瞬ポカンとして 「ま、魔女だぁ!?」 とまたすごい顔で俺の肩をガッシと掴んだ。 「魔女って…お前わかってるのか!? 教会は魔女の存在を否定してる! 今だって魔女狩り真っ盛りだ! そんなんに関わったらお前まで魔法使いと思われて処刑されてしまうかもしれないんだぜ!!」 そんなこと……わかりきっているさ。 「……いいさ。別に」 「ディゼル!」 イアンの顔が悲痛に歪む。 …そんな顔すんなよ。