「――西には“楔”を。他方を結び大地に礎(いしずえ)を座す」 最後にジュダスが移動すると、クローバーは光を強め、光の線が真下に降りた。 光はそのまま床を伝いロシュの立つ位置に集まった。 「――四方が並びて今、神の名の下、封は解かれん!!」 集まった光が、天井に伸びた。 「なっ?」 ロシュが飛び退いた瞬間、床が揺れて筋が入り、ガコンと収納されていく。 そして、ホールの床に大きな穴が口を開いた。 「なんだこりゃ…」 それしかいえない。