「「は?」」 俺たち――セルマを除く――の声がハモった。 「……アイツ、人じゃないの」 「「はい?」」 「やっぱり、君はわかってたんだ。 そうだよ。ボクは人間じゃない」 じゃあ、魔法使い? 「まして、人間がちょっと力をつけただけの魔法使いでもない」 チッ。 違ったか。 「じゃあ…一体何者な?」 「フフッ」 待ってましたと言わんばかりの笑顔。 嫌な予感が、俺たちの間を駆け抜ける。 「神様だよ」