英国喜劇リトレイス


「あのさ、もうちょい安全な避けさせ方なかったの?」

「……精一杯」

「嘘だろこらぁ!! 何で俺ばっかり味方に殴られたりしなくちゃなんないんだぁ!!」

「……安全上の理由」

酷い。皆酷い。
特にイアンとセルマ。

文句の意味を込めて睨み付けると、逆にジロッと睨まれた。

「……ディゼル。アイツと戦っちゃだめ」

「な、何でだよ?」

「首の刻印のこと、調べてみた。アイツと戦うと、進むの」

「な、なんだと!!」

俺はバッとロシュを見る。

「あーあ……バレちゃったかぁ」