英国喜劇リトレイス

「うーん…ここまでバレちゃったら、仕方ないかな。
ジュダスがやられちゃったのは予想外だけど、これを集められたことには感謝しなくちゃいけないかも」

「いらねえよそんなもん!! それより――」


俺はもう一度、剣をとり力を込めて地を蹴った。

「――クローバー返せ!!」

俺は最高速でロシュに斬りかかった。

「くらえっ!」

「……ディゼル、ダメ!!」

「!?」

セルマの声?

「よそ見はダメだよー?」

視線をロシュに戻すと、ロシュは俺に向かって手をかざしていた。

――何かヤバイ!