「なにっ…?」 ジュダスはしゃがみ込んで俺の胸ぐらを掴み上げた。 「何を根拠に言ってんだ? って聞いてる」 「そんなん……仲間が教えてくれたからだ!」 「仲間…?」 セルマが敵は兄貴じゃないって言ったから、俺は今までこれた。 あれがなかったら俺はもう悲しみに沈んでいたかもしれない。 「変な奴だけど、魔法で支えてくれた仲間だよ!」 「魔法? お前、魔法使いの言葉などを信じたのか。 愚かな…最も忌むべき存在を仲間だと?」