よくわかんねえけど、何か気分晴れた。

意外にも大人しく見ていたジュダスを振り返る。

「悪いな。待たせた」

「別に。そんなところ狙う程、野暮じゃねえよ」
つまらなそうに言う。

それでこそ、兄貴だよ。

片鱗が見えた気がしてちょっと嬉しくなる。

ジュダスは武器を肩に担ぐ。

「ディズ。
お前さっきから俺様が俺様じゃねえだのと言ってるが、なんだよ?」

「、!」

なに?