誰かの息を飲む音が聞こえた。 沈黙が少しずつ、変わっていく。 「ぶっ殺してやろうと思ってきたのに、兄貴のせいじゃないって言われて、簡単に受け入れられるかよ! 俺が一番混乱してるよ! どうしたいのかもわかんなくて、でも……そしたら結局、一発ぶん殴って確かめるしかないだろ!」 「………」 自分だけが被害者じゃないんだ。 お前らも俺も同じだろ。 「そんな兄弟喧嘩に巻き込まれたくないなら文句をいえばいい! 本土の奴らは体制に不満だからって俺たちに向かってきたぜ?」