「別に、違えよ」 「ふーん」 「なんだよ。腹殴るぞてめえ」 「わー、物騒ですこと」 素晴らしい棒読みで返された。 なんか空しい。 「気を抜くなよ」 手すりに上半身を預けて、ポツリと。 俺も隣に立って、波を切り裂いて進む舳先を見つめた。 「…わかってる」 「ディゼルは面が割れてるんだ。特に気をつけないと」 「それもわかってる」 ロシュは反対側の手すり辺りで鳥と遊んでる。