今俺たちがいるのは、ウェールズから出航した客船の上。 「それにしても」 軟弱なことにイアンは船酔いに襲われて、あんまり外に出てきたくないらしい。 「船のチケットを取ってくれた上に、こうして送ってまでくれるなんて、スゴく嬉しいかも!」 とか言うのはこいつに対してついた嘘。 俺たちはこいつを送るどころか、そのまま拠点を突き止めて潜入する予定。 まあ、いわゆる斥候っていって、こいつが失敗したやつ。