* * * 「あー、やっぱりこっちのが楽だな」 「楽だなー」 「………う」 「どうしたよイアン? テンション低いぞ!」 「低いぞー?」 「……うるせ、お前らがおかしいんだ……うっ!」 イアンは青い顔で口元を押さえると、甲板から走って消えた。 「海の風が気持ちいいのにな」 隣でロシュも大きく首を縦に振った。 「酔うと大変なんだね。ボクはなりたくないかも」 「……お前は大丈夫だろ」