「……だとして、一体なんだと言うのです?」 レイモンドはモノクルをいじる手を止めて、鋭く俺を見据えた。 「敵軍の数は?」 焦らす俺に、少し顔をしかめるレイモンド。 いつの間にか隣の奴やエルヴィスまでが俺たちの話に聞き耳を立てているのが態度でわかった。 「詳しいことはわかりませんが、少なくとも今の僕たちより多いことは確実です」 思わず、口角がニヤリと釣り上がった。 「あっちだって寄せ集めの軍だ。 膨らみ過ぎた風船なら――つつけば割れる」