英国喜劇リトレイス

子供のように人懐っこい笑みを浮かべた。

さっきまでシリアスだった空気が一気に吹っ飛んでしまった。

「お前、確かさっき運ばれてきた奴だよな?」

「うん、そう。お腹空いて気が遠くなって、気づいたらここにいたんだよ?」

「戦争で倒れたんじゃないのかよ!」

「うん。違う」


ハァ…と、ため息がレイモンドとハモる。
なんだろうか、こいつは恐ろしく調子が狂う。

「つかお前何者なんだよ……」

「えっとね、この前までジュダスのところにいたんだよ?」

「へぇー」


って、何ぃ!!!!

「「ジュダス(兄さん)のところだと!?」」