無言でレイモンドは俺を見つめる。 「いいですか? それをやろうにも、ジュダス兄さんの力がなければ、僕らに政治はできないんですよ」 「何!?」 そんなこと初耳だ。 「あーもう、今さらな。国政を丸無視でも一応、王の称号はジュダスにあるんだよ。王の権利がなければ制度改革は出来ないな」 ……そうだったのか。 というか、ジュダスが王だってことを完全に忘れてたぜ。 考えが尽きて、俺は足を投げ出した。 「だったらもう停戦でも何でもやって先にジュダスをどうにかしようぜー」 「あ、」