招集の後、レイモンドは数人の精鋭と共に、形だけの説得に向かった。
形だけになってしまうのは、俺たちに戦を避けたい思いはあっても、向こうは俺たちをぶっ倒す気が満々だからだ。
俺たちにとっては不本意な戦い。
今、ジュダスはアイルランドを侵略しているという。
それが終わったら、奴は必ず本島に手を出す。
そんなことになる前に、守りを固めなきゃいけないのになぁ…
そう。
内乱なんてしている場合なんかではないのに。
「ここにいましたか、ディゼル」
「レイモンド! どうだった?」
「……侵攻の準備を」
「………」



