声が響き渡ると軍隊の空気がピリッとしたものに変化した。 和やかな笑顔を押し込め、武器を持つ手に力が入る。 「行きますよ、ディゼル」 これから、将軍や大佐たちを集めたブリーフィングが行われる。 「先行ってて。イアンに言っておかないと」 「わかりました。急いで」 短く頷くと、エルヴィスとレイモンドは先に宿営のテントへ向かった。 俺は少し離れた場所に待っていたイアンのところに近寄る。