『力を見せつけることが出来れば、人々も大人しく従いますよ』 とかなんとか言って、いらないと言う俺に押し付けた。 こんなにいたら進むのが遅くなるし、何より全ての行動に気をつかわなきゃならない。 「面倒臭いったらありゃしねぇ…」 一人ごちて欠伸をひとつ。 「……あああ、嫌だ。人嫌い人嫌い…こんな大量の人に囲まれてるなんて落ち着かない…! 森に帰りたい」 「地味に壊れるなよセルマ。呪いみたいだから! イアン怯えてるから!」