それでさらに爺は声を上げて嬉しく泣く。

全員の意志が言葉に出たところで、今まで沈黙を保っていたユノが進み出る。

『全員、決まった証に、これを』

『なんだ?』

ユノの持った小さな箱の中には、透明なガラスの内側に葉が1枚ずつ埋め込まれたものが4つ。

『ラック…幸運の意も込めた御守りです。四つ葉のクローバーの一葉が埋め込まれている』

『ユノ…昨日1日いなかったのはこれか』

『いえ、一週間前から四つ葉を探していました』

ユノの努力に乾杯。
エル兄がクスリと笑うと、仄かに耳を赤くした。