俺たちがじゃれてる向こうで、エル兄は俺の頭よりひどい顔のミドに近寄る。

『ホラ、ミド爺。こんなとこで男泣きするなってな』

『し、しかし……こんなにお若いディゼル坊っちゃんが、ま、真っ先に…!』

『そんな気持ち、ディゼルだけじゃないですよ、爺』

『そうだ!』

ジュダ兄が俺を押さえた状態で大声を上げる。

『次を担うのは俺様だ。しっかり働いてもらうぞ貴様ら!』

その言葉で、ミドはもうおいおいと泣き始めた。

『俺らも、子分扱いかよ。勘弁してくれな。

ま、そゆことだな。爺』