『こんなに若いディゼル坊っちゃんには、少し難しいかも知れませんが…』 そう前置きして、ミドは語り出した。 俺たちはそれぞれに地べたに座る。 『…これから先、国は危ういかもしれません。もちろん、皆さんのお父様は国の為にご尽力なさっておられます』 ひとつ、息を吸い込む。 ジュダ兄とエル兄は凄く顔をしかめていて、レイモンドはぐっと身を乗り出している。