「軍……」 そんな… やっぱり戦争しなきゃならないのか? 「兄さんの面子もあります。突然考えを変えたとなると、信用出来ないリーダーと言うことになりかねませんから。 それは、今後兄さんに統治してもらうにあたって邪魔にしかなりません」 「だからって、人の命を無駄にするのか?」 「……」 「なあ。俺たちの面子がどうのって問題で、民を犠牲にすんのかよ?」 レイモンドは、不快そうに顔をしかめた。