あまりの唐突に俺はポカンと口を開ける。 「……は?」 「……」 あ、おい。 そんなこれ見よがしにため息つくなこの野郎。 「…いいですか?」 と、前置きしてレイモンドはモノクルを光らせる。 ……ガキ扱いしやがったなこいつ。 「細かいところを除けば、僕たちの目的は同じ。エルヴィス兄さんの力が欲しい。 そして違う点はジュダス兄さんを優先するか、国の現状の改善を優先するかです」 ……固い。 何が言いたいのかいまいちわからん。