「このジュダスの暴走は、本意じゃないと思うんだ。 だからジュダスを止める為に、同じくらいの力を持つエルヴィスを頼ったんだけど……断られたんだ。 んで、色々な成り行きでこんなことになったっていう」 「なるほど……」 レイモンドはモノクルをいじりながら、考える。 俺としてはレイモンドが来た理由を聞きたいところなんだけど、それはまた後にしよう。 今は――エルヴィスだ。 「ディゼル」 「ん?」 「僕と手を組みませんか?」