英国喜劇リトレイス


「銃なんて酷いぜアイツ!」

「相変わらず、銃は怖いみたいですね」

横を見ると、レイモンドも少し離れた位置で同じように隠れていた。

「うるさいな! そんなんじゃねえよ」

「では何故、一度も正面から突破しないのです?」

「ぐ…」

実を言えばレイモンドの言う通りだ。

銃は怖い。
向けられるだけで足がガクガクするんだ。

さっきコケたのだって……

つか昔に鼻先の壁に撃たれたことがあって、トラウマになるなってのが無茶だよ!