エルヴィスの両手がレイモンドに向いたところで俺は奴の背後に回る。 が、しかし―― 「お前は気配でバレバレな!!」 またもやエルヴィスに悟られ、俺に背を向けたまま、右手の銃だけが俺に向く。 チッ!! 俺は横に飛んで銃弾を避ける。 と、そこに走るレイモンドが向かって来た。 「邪魔ですよ、ディゼル」 「あ!?」 あろうことかレイモンドは長剣をそのまま俺に振るい落とす。 「マジかよ!!」